どうやって呼吸してますか?
先日の投稿から時間があきましたが、少しずつ、とし歯科クリニックが皆様に知っていただきたい「健康に役立つこと」について書こうと思います。
記念すべき第一弾は、歯のことではなく
「鼻で呼吸することの大切さ」について書きたいと思います。
歯科と呼吸とは一見関係がないように思えるかもしれませんが、お子さまの歯並びだけでなく全身の健やかな成長に関係あります。もちろん大人の虫歯、歯周炎等の歯科の問題に関係する大切なことなのです。
人間は口を開けて呼吸をすることはできますが、口は呼吸に適した作りになっていません。口で呼吸することを口呼吸と言いますが、口呼吸を日常的に行うことで以下のような症状を引き起こします。
・空気中のウイルス、細菌、などが直接体内に侵入してきて喉の風邪などを引きやすくなる。リンパ節が腫れ、アレルギーを引き起こすことがある
・口の中が乾燥し、唾液の清掃作用が落ちることで口の中の細菌が増殖し虫歯や歯周病を悪化させる
・外気が直接気管支や肺に送られるため、それらを痛めやすくなる
これに対し、鼻は、「空気清浄機」、「加湿器」、「エアコン」の役割を果たしているといわれています。
・鼻毛がウイルスや細菌が体内に侵入するのを防いでくれる
・口の中を湿潤な状態に保ち、口腔乾燥を防ぐ
・外気を温度30℃前後、湿度90%まで調整して気管支や肺を痛めにくくする
今の時節、常にマスクを着用していると思いますが、マスクを外したご家族を見る機会がありましたら口と鼻、どちらで呼吸をしているか注目してみてください。口をあけっぱなしにするのは百害あって一利なしです。
マスクを二重にすることで遮断効果が増すようですが、その下でさらに口を閉じ「鼻呼吸のマスク」でウイルスの侵入をブロックし、口の中を乾燥させないようにして健康に冬を乗り切りましょう。