舌はどこにあるのが良いでしょうか?
前回は口呼吸の悪い点、鼻呼吸の優れた点について書きましたが、今日は鼻呼吸と正しい舌の位置の関係について書こうと思います。
舌はお口の中で安静にしているときはどこになるのが正解でしょうか?舌の先端や横面はどこにあるでしょうか?自分の舌の位置を確認してみてください。
正しい舌の位置は、先端はスポットと呼ばれる前歯の裏にあるふくらみに接しており、先端以外部分は上顎に接している状態が正常な状態です。多くの方がその位置になく、舌の先端が下に落ちており、横や舌背部(舌の通常見えている部分)が上顎についていないと思います。
上のイラストの中では左のみが正解になります。真ん中と右のイラストは正しい位置より下にあるので低舌位と言います。
常に低舌位であることは舌の筋肉が弱っていることを示しています。
正しい鼻呼吸というのは、ただ鼻呼吸すれば良いのではなく、舌の位置が正しい位置にあってなおかつ口を閉じて鼻呼吸するのが正解です。さらに言えば、この時に上下の歯は接触していません。これも大切なことです。
お子さまにとって舌が正しい位置で鼻呼吸を続けることが、歯を並ぶ土台である上顎の骨が正常な成長をするための前提となります。