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虫歯を作らないために必要な道具1

とし歯科クリニックの髙野です。

前回はどの時期にどの部位が虫歯になりやすいのかについて書きました。

今回からはその対策について書きたいと思います。

 

乳歯列期1(乳臼歯が生えそろうまで おおよそ生後6か月から2歳6か月まで)

可愛い前歯が6か月で生えたのち、気が付けば1歳6か月までに上下で前歯12本、奥歯4本まで生えそろいます。

この段階までは歯ブラシのみで清掃をしていても問題になることは少ないです。

子どもの前歯の間に隙間がある状態を専門用語で発育空隙(はついくくうげき)と言って理想的な状態です。

これがある場合は、食べ物が歯の間に詰まりやすい一方で食べ物が歯の間にとどまりにくい(詰まってもすぐに出ていく)ため、虫歯になりにくいのです。

ただし、最近のお子さまは顎が小さいとよく言われるように顎の発育が良くないことが多いです。

その結果、前歯の間にあるべき発育空隙が見られない、もしくは少ない場合がよくあります。

乳歯の時期に、前歯に隙間がなく大人のように一見きれいに並んでいる、すでにガタガタになっているお子さまはこの時期であっても要注意です。

 

乳歯列期2(2歳6か月から6歳まで)

この時期になると、乳歯の奥歯のさらに奥に第二乳臼歯が生え、乳歯列が完成します。

これによって奥に臼歯が2本並ぶことになります。

この奥に生えた2本の臼歯は発育空隙が認められず、しっかり接していることが普通です。

このため、2本の臼歯の間を清掃しなければ、そこに食べ物や汚れがたまり続け、虫歯が生じます。

この時期になると、糸ようじの使用が必ず必要になります。

とても大切なことなのですが、歯ブラシでは汚れは完全には落とせません。

歯ブラシのみでは60%くらいしか汚れが落ちていないと報告されています。

歯を磨くときは、歯と歯の間とそれ以外の面は分けて考える必要があります。

2歳6か月までは近接する歯の間が存在しないことが多いので糸ようじを通さなくても大丈夫なことがあるのですが、2本目の奥歯が生えてきたら、必ず糸ようじを使っていただきたいと思います。

これは、おとなの方にも同じことが言えます。

「頑張って歯磨きしてるんだけど虫歯がすぐできてしまう~」と言われる方は、他の要因も考えられますが、歯の間を清掃する道具を歯ブラシとは別に使われていないことがほとんどです。

歯磨きをするときは、歯の間とそれ以外を分けて考えて清掃するように意識してください。